グロソブを売りまくったのは
グロソブを販売会社が売りたがったワケとは?
グロソブが、投資家にウケた理由は、グロソブの何が受けたのか?のところでも記述して
いますが、通それまでの投資信託になかった、安定した毎月分配ということでした。
しかし、投資家にウケただけでは、ここまで投資信託至上最大のヒット商品にはなりえません!
何が言いたいかというと、グロソブを販売する証券会社や銀行などの販売会社にも、
グロソブを積極的に売る、他の投資信託商品を勧めるよりもグロソブを勧めるメリット
があったということです。

つまり、グロソブが投資信託至上最大のヒット商品になったのは、
「投資家にウケた」 + 「他の投資信託商品に比べて販売会社にもメリット」
があったからです。
では、他の投資信託商品よりもグロソブを売る販売会社側のメリットとは何でしょうか?
もちろん、グロソブが投資家にウケいれられたので、売りやすいというメリットはありました。
でも、それ以上のメリットが販売者側にはあったのです。
それは、
「販売会社がグロソブを売れば売るほど、信託報酬の取り分が増える!」
というメリットです。
投資信託を販売した際に、販売会社に入る収益には、販売手数料と信託報酬があります。
販売手数料は、販売した時のみに入る収益で1回限りです。
ところが、信託報酬※は購入してくれた投資家が、その投資信託を保有する限り1年ごとに
入ってくる収益です。
※.信託報酬:投資信託を運用するための費用、日々徴収され、純資産総額に対して
年率(%)という形で表示される。信託報酬は、投資信託会社、販売会社、
信託銀行の費用からなる。

グロソブは、今までの投資信託と違い、この信託報酬における販売
会社の取り分を、販売したグロソブの純資産残高に応じて増や
しているのです。
(グロソブ以前の投資信託は、信託報酬における各会社の取り分
は固定が原則)
まさに、販売会社として売れば売るほど、より儲かる投資信託がグロソブだったのです。
グロソブにおける信託報酬の取り分についてのデータが以下です。
グロソブの信託報酬(年率)の配分
各販売会社の純資産残高 投資信託会社 販売会社 信託銀行 合 計
100億円以下 0.89250 0.36750 0.05250 1.31250
100億超~ 300億円 0.78750 0.47250 " (税抜1.25000)
300億超~ 500億円 0.68250 0.57750 " "
500億超~ 750億円 0.63000 0.63000 " "
750億超~1000億円 0.57750 0.68250 " "
1000億超~1500億円 0.52500 0.73500 " "
1500億超~2000億円 0.47250 0.78750 " "
2000億超~3000億円 0.42000 0.84000 " "
3000億超~4000億円 0.36750 0.89250 " "
4000億超~6000億円 0.31500 0.94500 " "
6000億超~8000億円 0.28875 0.97125 " "
8000億円超 0.26250 0.99750 " "
(グローバル・ソブリン・オープン目論見書より)
このグロソブのように、販売会社が販売した純資産残高が増えていけばいくほど、販売会社
の信託報酬の取り分が増えていく仕組みは、グロソブ以降、多くの投資信託に取り入れられて
いきます。
このようにグロソブは、グロソブを売る販売会社にも大きなメリットのある売りたい投資信託
だったのです。
グロソブは投資信託において、それまでの投資信託にはなかった
「投資家には安定した毎月分配」+
「販売会社には販売した純資産残高に比例した信託報酬取り分の増加」
という革命を起こし、投資信託至上最大のヒット商品になっていきます。